自分の中のギャップ
先日、息子の授業参観日がありました。
息子の通っている学校は、私の母校でもあり、行く度にとても懐かしい思い出が蘇ってきます。
それと同時に、昔と今の教育の違いを感じ、とても楽しそうな授業が羨ましくも思いました。
さて、息子の教室に行つてみると、習字と俳句の作品が展示されていました。
それは、以前よりとても上達していていたので嬉しくて、息子にそのままの気持ちを伝えました。
「習字、すごく上手だったね。
俳句もとってもいい句だったよ」と。
すると、息子は不機嫌な顔をして、
「あんまり、そういう事言わないで」
と言いました。
そう言われた私は、???
もしかしたら褒められることが恥ずかしいのかも。
「褒められると恥ずかしいの?」
と聞くと、
「そうじゃない、、、」と。
うーーーん、なかなか難しい歳になってきたなぁ、と思いつつ、やっぱり???なので、
もう一度聞くと、
自分では全然上手くできたと思わないのに褒められても、お世辞にしか聞こえない
と言うのです。
なるほど〜、そう言うことかと納得しました。
私にも身に覚えがあり、その気持ちをとてもよく理解できたのです。
現実の自分の能力と、理想(目標)の自分の能力にギャップがあり、なかなか自分自身に納得することができず、自己肯定感も低い時期がありました。
「こんなんじや、まだまだだ。」
「全然出来てるうちに入らないない」
というような声がいつも心の中にありました。
一方で、相談者の中にまた違うタイプのギャップがある方にも、度々出会います。
能力は追いついていないのに、かなり上を目指しすぎて、なぜ上手くいかないのかがよく分かっていないというケースです。
この場合は、陸上の高飛に例えると、陸上選手でもないのに、最初から自分の身長よりも高いバーを跳ぼうとしているのと一緒で、何も準備や、努力もしていないのに、いきなり高い目標を目指してしまうのです。
これは、失敗からの挫折を感じやすく、再チャレンジが難しくなるということに陥る可能性があります。
このような2つのパターンで悩んでいる方がいらっしゃるかと思いますが、一生懸命にやっているのに、なぜかうまくいかないなぁ、と感じてはいないでしょうか?
私は、
『今、取り組むべきことが何か』
を見つけることがまずは大切だと思うのです。
理想に近づくには、何をするべきかをしっかり見つめて直してから行動する。
それは、その人によって違う課題です。
その課題を探すヒントは、自分と向き合うこと、または、客観的にあなたを見てくれる人との対話で見つけられると思います。
そして、そのギャップを埋められるような行動をとることです。
習字の上達が目標であるならば、まずは練習でしょう。
息子には、
「気持ちはわかったけど、褒められたら素直にありがとうと伝えて、でもまだまだだからもっと練習してうまくなるよ、と言えば、 相手も自分も嫌な気持ちにならないと思うよ。」
と言い聞かせ、そのギャップを息子なりに埋めて行く行動に繋がればなあ、と思いました。
さて、あなたの課題は何でしょうか?
自分の中にギャップがある方は是非考えてみてくださいね。